『エル・ブリの一日』を読破
『エル・ブリの一日』
アイデア、創作メソッド、創造性の秘密
フェラン・アドリア
アイデア、創作メソッド、創造性の秘密
フェラン・アドリア
必要に迫られると、即決断し、買うものです

昨日届き、528ページもの分厚い本を、一気に読破

ほとんどが美しいカラー写真。
そこから感じる、レストランがあったスペインの情景、
レストランの活気、いきいきと働くスタッフ、
そして、ぞくぞくするような 新感覚の料理たち。
ものすごくワクワクし、創造性をかきたてられます!!


私の仕事の専門は、
「食育」ともうひとつ、
全く別分野の「調理科学」です。
ブログでは食育の話に触れることが多かったので、
今日は、調理科学の話をしたいと思います。

「調理科学」というのは、
先人が失敗や成功を繰り返し、
こう作ればおいしくなるという経験から作り上げた料理のレシピを、
今の科学で分析し、作り方やコツに、科学的根拠を見い出す学問です。

学問
なんていうと難しく聞こえますが、
毎日料理をしながら、みなさんが身近に感じるであろうことが題材です。

例えば、「ほうれん草をゆでるときに塩を入れるのはなぜ?」
「パスタをゆでるときも塩を入れるけれど、何が違うの?」
「分量は?」
→多くの方が、効果的な分量より、かなり少な目に入れちゃってます。
必要な分量を見て、え~っ!と驚かれる場面を何度も目にしました。

昨日の我が家はハンバーグだったのですが、
「ひき肉をどのくらい練ればいいの?」 とか。
みなさんは、何を目安に、このくらいになったから練るのをやめて次の工程に進もうと思われていますか?
それと、
塩を入れるタイミングも大事なんですよ。
ハンバーグで、塩は味つけだけではありませんから。
いつ入れるかによっては、肉のつなぎにもなり得るのです。

etc. 毎日料理していて、
この調理操作ってどういう意味があるのだろう?
と、ふと疑問に思うことがあると思いますが、
その理由は、科学で裏付けできる のです。
調理科学って、
こんな風に、
もともとある料理の手法を、
科学の目で観察すると、
やっぱり根拠があったんだなぁと納得できる理論を与えてくれるものでした。

↑過去形なのは、
フェラン・アドリアが現れる前は。。。です。
フェラン・アドリアは、
調理科学の知識を利用して、
今までに存在しなかった、
五感に新鮮な驚きを与える
独創的な料理を生み出しました。
科学で作る料理です。
調理科学の専門家とコラボしたりして、
どんどん新しい料理を生み出し、
レストランのメニューの上で発表していました。
発想力、創造性、
インスピレーションを形にしていく能力は、すさまじいです。
スペイン発で、それが世界中に広まり、
料理界に新しい風が吹き込まれました。


今回必要に迫られて買った・・・・・・というのは、
エル・ブリっぽい料理を自分で作ったものの、
メニュー名の正しい綴りがわからなかったから。
たった一行のメニュー名のために、
この本を買っちゃいました!
取り寄せで、立ち読みができなかったのです。
エル・ブリの映画を一年半前に見に行ったときに売られていて、
内容はチェックしていたので、
のっているのは知っていたのです。
買ってよかった~
おかげで得られた、このワクワク感♪♪♪
普通の料理本では、この感覚は味わえません!
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