樫舎(かしや)で、重陽の節句の和菓子を~奈良 ならまち
9月9日は、重陽の節句。
昨日のblogでご紹介した 奈良 ならまちの和菓子屋さん
こちらで、重陽の節句にちなんだお菓子を買いました。
●着せ綿
白餡がベースである練りきり生地で、
中に包まれている餡は丹波大納言漉し餡です。
上品な甘味と、なめらかな舌触りに、うっとり。
旧暦の9月9日は重陽の節句、また、菊の節句ともいいます。
五節句は、1月1日、3月3日、5月5日、7月7日と、9月9日とされ、
陰陽道の考え方から、陽の数字、すなわち奇数は縁起の良い数字とされてきました。
その中でも数字のもっとも大きい9が重なる9月9日は、古くから五節句の中でも特に重んじられていました。
しかし、この制度は明治に廃止されて、重陽の節句だけがすたれてしまっています。
日本では、奈良時代から、宮中や寺院で、菊を観賞する宴が行われてきました。
古代中国では菊は「翁草(おきなくさ)」「千代見草(ちよみくさ)」「齢草(よわいくさ)」といわれ、邪気を祓い長生きする効能があると信じられていました。
その昔、菊慈童は七百歳まで生きたという中国の伝説から、菊は延寿の効があるとされたようです。
その中国の影響を受けて日本では、
前日8日の夜に菊に綿をかぶせ、9日に露で湿ったその綿で体を拭いて不老長寿、無病息災を祈っていました。
それが、着せ綿です。
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