accueillir (レストラン アキュイール)~大阪 西天満 vol.1
関西版ミシュランで2つ星の
accueillir (レストラン アキュイール) 。
大阪の西天満の裁判所や法務局の近くにあり、
知らなければ、星つきのレストランがあるような場所とは思えない。
地図を見ながら歩いていたのに、
お店の外観もさりげなくて、
思わず通り過ぎてしまいました。
「えっ?ココに?」と慌てて戻って、
お店に入ると、
そこは、別世界。
外観も内装も、シンプルで、落ち着いた感じ。
このお店のよさは、お料理のよさはさることながら、
何といってもサービスのクオリティの高さ。
これほど居心地のよいサービスを受けると、
本当に感激します。
とても心地よい時間が過ごせるという意味で、
別世界なのです。
まずは、お料理を紹介しましょう。
MENU SAVEUR(ムニュ サーヴル)
●スープ
鹿児島産ゴールドラッシュのトウモロコシのスープにスプーンを入れると、
器の底には、北海道のうにのロワイヤル(フラン)が。
フランとは、簡単にいえばプリンのようなものです。
口の中で、濃厚なうにのフランがとろけていくときに、
うにの甘味と、トウモロコシの甘味が絶妙にお互いを引き立てあっています。
どちらもやさしい甘味。
心がふわ~っとします。
●パン&バター
天然酵母のプチフランスパンは、 Le Sucre-Coeure (ル・シュクレ・クール)製。
ハジメ・レストランを紹介した過去の記事でもお話ししましたが(→詳細はコチラ)
大阪の吹田にある、今注目のパン屋さん。
有名なレストランが、こちらのパンを使っているのです。
フランスのメゾン・カイザー(現エリック・カイザー)で修行されたシェフで、ブーランジェリー・ブルディガラ、ブーランジェリー・イヴー(おいしかったのに現在閉店)の立ち上げにもかかわられています。
粉の風味が豊か!というひとことで説明するには失礼なくらい。
料理の邪魔をしない、存在感がありながらも主張しない、そんな味に仕上げられているのですが、
キラリと光る味わいに、
つい、もう1個食べたくなってしまうのです。
あ、料理の話に戻らなくては・・・・・・。
●冷製オードブル
あわび、じゅんさい、トマトのジュのゼリー、
ゼブラトマト、赤・黄のミニトマト、ほおずきトマト
さわやかな夏らしい一皿です。
●温製オードブル
フォアグラのポワレと焼き穴子の燻製にとても惹かれて、
このコースをオーダーした私。
まったりした濃厚な味が大好きなので、フォアグラと書かれると、つい食指がのびてしまいます。
穴子は燻製にすると、とたんに個性を発揮。フォアグラに負けていません。
もちろん、夏限定のサマートリュフも魅力。
トリュフのかぐわしい香りを吸い込みながら、いただきました。
黒米のリゾット、パセリのソースも、よく合っていておいしい。
●魚料理
キジハタのポワレです。
そして、なすづくしなのです。
加茂なすのグリル。
焼きなすを、白バルサミコ酢につけたもの。白バルサミコ酢は、メジャーな赤バルサミコ酢よりも甘く、そのままでもかなり甘味を感じる調味料です。
そして、焼きなすのソース。またまた、夏ですね。
もうひとつのソースは、貝のジュとサフラン。
この組み合わせはまるでブイヤベースですから、間違いなくおいしいです。
あっさりとしたコクと香りが華やかで、淡白な味のキジハタやなすを引き立ててくれています。
ウイキョウの花とディルのハーブが、さわやかさを演出してくれていますね。
●お口直し
レモンビネガーのグラニテです。
●肉料理
agneau de lait(アニョー ド レ)=乳のみ仔羊のローストです。
agneauは生後1年未満の仔羊を指し、laitはミルク。
まだ、乳を飲んでいるだけの仔羊ですから、身質がやわらかで、それこそミルキーだと。
仔羊特有のクセというか、あの仔羊らしさを主張した香りも好きですが、
乳のみ仔羊のおだやかな香りと味は、こういうシンプルに焼くと、そのおいしさを堪能できますね。
いつも出会える味ではないので、メニューに書かれていると、目にとまります。
カナダからのシャロレー牛とのことでした。
こちらは、万願寺とうがらしづくし。
付け合せの万願寺とうがらしの中には、スッキーニの角切りがカポナータ風にトマトで煮込まれたものが詰まっています。
赤いソースは、赤い万願寺とうがらしというのがあるそうで、それから作られたものだそう。珍しい~。
●デザート1
これまた、さわやかで、引き締まるようなな一品。
スプーンの上には、しょうがのソルベ。
グラスには、ココナッツ&メロンのムースに、ミントゼリー。
●デザート2
“マンゴーのデザート アキュイール風”
いつもの私なら、夏であれども、濃厚なケーキ類をチョイスしそうなものですが、こちらの店名を冠したデザートの、演出に惹かれてオーダー。
マンゴーのアイスクリームに添えてくれるのは、
黒米ワイルドライスを炊いて、乾燥させ、揚げたものです。
ややもすると、単調な味になりそうな、マンゴーのアイスクリームの一皿に、揚げたコクと、ショリショリした食感が、思いもよらぬスパイスとなっています。
●プティフール
プラリネクリームのシューや生チョコ。
プティフールと飲み物で、今日の料理は締めくくり。
(vol.2へ続く)
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