果物感のしっかりとした存在感に、これはおいしい~
と思ったジャム。
“ラ・ベル・コンフィチュール・マサコ” の
イチジクとポルト酒とオレンジのジャム
イチジクにポルト酒、細かく切ったオレンジピールが合わせてあります。
果物のフレッシュさが、そのままジャムの中で生きていて、
こんなにイチジクの味が濃厚に出たジャムを食べたのは初めて!
ジャムって、砂糖をたくさん入れてコトコト煮込むのに、
こんなにもイチジクの独特の甘味と香りが、残っているなんて驚きw(゚o゚)w
そして、イチジクの種のぷちぷち感もよく、
それに加えて、オレンジのさわやかさがイチジクの味を引き立てています。

“ラ・ベル・コンフィチュール・マサコ”は、
北海道 真狩村 にあるジャム屋さん。
真狩村は、札幌から車で2時間ほど、
人口はわずか2300人の小さな村ですが、
グルメな人たちには、
有名なフレンチレストラン(オーベルジュ)
「マッカリーナ」があるところとして知られています。
あぁ、一度は行きたいマッカリーナ(過去、予約いっぱいで行けなかった経験が・・・)
コチラの店との出会いは、札幌のkumiちゃんが訪れて、感激してここのジャムを送ってくれたから。
ジャムの味もさることながら、
鈴木方子さんの、ジャムに対する考え方や、そのライフスタイルにも憧れるから、ぜひ食べてみて~!と。

鈴木さんは、真狩の地で“ラ・ベル・コンフィチュール・マサコ”
を5年前に開き、一人でジャムを作り続けています。
真狩村へのこだわりは、
マッカリーナで以前働かれていて、この村のよさを知っているから、
そして、近郊に果物産地が多いからなのだそう。
鈴木さんは、マッカリーナを辞めた後は、
な、な、なんと、
フランス アルザス地方のジャム屋さん「フェルベール」で修行されたとのこと。
フェルベールもまた、行きたくても行けなかったお店のひとつ。
アルザスを一人旅した10年前に、すごーく行きたかったのですが、
ストラスブールを拠点に、移動手段が電車とバスしかなく、フランス語(っていうか、英語も)が話せない私は、フェルベールがある田舎町まで行きつけなかったのです。
アルザスに行きながら・・・・・・(ため息)
フェルベールを営むクリスティーヌ・フェルベールさんは、
ジャムの妖精と評され、日本でもずいぶん話題になった方です。
フェルベールのジャムのすごさは、
まずは、その果物の存在感。
ジャムの中で果物がいきいきと生きているんです。
そして、果物×果物、果物×スパイス、この組み合わせがすばらしい!
クリスティーヌさんのジャムに対する考え方・技術を学び、
そこで認められ、
日本の地で、
フェルベールがあるような田舎の一軒屋に住み、
ジャム屋を開いたのが鈴木さんなんです。
そのジャムを食べれば、フェルベールで修行されたということに納得できます!
ジャム屋はひとりで営み、
一年に一万本のジャムを、ひとり黙々と作られています。
自分の納得できるジャム作りをしたいから、人を雇わず、
ご自身で楽しめる範囲で作りたいというスタイル。
自分で小さなお店をやりたいっていう夢を持つ女性は、憧れたり、共感しますよね。
ジャム作りのかたわら、お野菜も作っているそう。
素敵なライフスタイルですね。
ジャム素材の果物は、
北海道の近郊の農家から仕入れたり、
北海道にない果物は、ご紹介で仕入れたりと、
顔の見える生産者さんから、完熟のものを手に入れているそうです。
そのよさが、存分に詰まったジャムなんです。

4種のジャムをいただいた中で、
ダントツに果物の存在感があっておいしかったのが、イチジクでしたが、
組み合わせの華やかさは、これがよかった↓
さくらんぼとバラの花びらのジャム
ラ・ベル・コンフィチュール・マサコのジャム作りの特徴は、
このジャムでいえば、
さくらんぼのジャム、バラの花びらのジャムを別々に作り、
ジャムができてから、2つを混ぜ合わせるというところ。
そう、さくらんぼとバラの花びらを一緒に煮るわけではないのです。
それぞれの素材によって、最適な方法でジャムにし、
バランスを考えながら、後に合わせる方法で、
その香りや味を生かしているのですね。
手間ひまかけた手仕事は、さくらんぼの処理ひとつとっても。
普通、さくらんぼは、種取りを使って種を取りますが、
さくらんぼに余計な穴をあけないように、
手でそっと取り出すそうです。
大変な労力ですよね。
プレザーブドタイプのジャムなので、
さくらんぼはジャムというより、コンポートに近い食感。
ジャムなのだけれど、
生とジャムの間って感じの、みずみずしさ。
かんだときの食感と、フルーツ感を決して壊さない程度の甘味が、
とてもいい感じ。
バラの香りは繊細かつ優美。
口に含むと、気持ちまで華やかになります。

ひとりでジャムをあけるのはもったいないので、
お友達が遊びにきてくれたときに、
スコーンとともに、いただきました。
キリのクリームチーズにかけても、おいしい~。
そして、最初はそんな風に、何かにつけていても、
そのまま口に含みたい衝動にかられて、
最後には、そのままパクパク。
そのほうが、フルーツが口の中で踊るように、よく味がわかるのです。

ほかには、この2種もいただきました。
リュバーブとニセアカシアの花のジャム
リュバーブに、ニセアカシアを合わせちゃうの!?
小学校の校庭にあった、ニセアカシアの花の香りをなつかしく思いました。
いちごとミント、黒コショウのジャム
この組み合わせ、フェルベールっぽいと思ったもののひとつです。
ジャムに黒コショウと驚くことなかれ。
チョコレートに黒コショウなど、こんな風にスパイスを組み合わせるのは、トレンドです。
食べてみると、どこに黒コショウ???という感じで、ピリッとするわけではなく、
ほのかな香りづけのアクセントなのですよ。

これらのジャムの作り方が丁寧に書かれた
鈴木方子さんのご著書
kumiちゃんが、誕生日プレゼントに贈ってくれました
どうもありがとう~~感謝です~
kumiちゃんは、何度もこのお店に足を運んでいるそうですが、
鈴木さんのお人柄、こじんまりしたお店の感じ、すべて素敵~といっていました。
私も、札幌に帰省したときに、一度足を運んでみたいものです。
ちなみに、鈴木さん、
私と同じ歳なのです。尊敬します。

“ラ・ベル・コンフィチュール・マサコ”
北海道真狩村字光36-7
http://lbc-masako.com/
コチラのジャム、地方ではなかなか買えないのにもかかわらず、
実は、奈良でも買えちゃいます。
鈴木さんは、辻調グループ校のご出身で、
同期の方が、ならまちでワインバーをされていて、そちらにおいてあるそうです。
ここなら、うちから、歩いていける距離だわ~。
ワインバー『SEVE』(セウ゛)
奈良市西寺林町19−1
Tel 0742−25−2233
営業時間 18:00〜翌2:00
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