お屠蘇
お正月に飲む「お屠蘇」。
最近は、日本酒をお屠蘇にする方が増えていますが、
本来は “みりん”なのです。
みりんといえば、煮物の調味料に使うくらいかもしれませんが、
みりんはれっきとしたお酒で、
アルコール度数も日本酒と同じです。
お屠蘇は、子供からお年寄りまで飲むもの。
あま~いお酒である“みりん”のほうが、実は飲みやすいのですよ。
みりんといっても、そのままみりんを飲むわけではありません。
“屠蘇散”という数種の薬草が入った袋を、みりんに入れて、半日くらいおいて、薬草成分を浸出させるのです。
香りや色も移り、みりんが屠蘇に変身します。
屠蘇の語源は、
「鬼気を屠絶(とぜつ=退治絶滅させること)し、人魂を蘇生させる」から来ており、
その目的から“屠蘇延命散”ともいわれます。
もともとは中国から伝わったものです。
薬草は、山椒・桔梗・肉桂(にっけい・クスノキ科)・白朮(びゃくじゅつ・キク科)・百合根・防風(ぼうふう・セリ科)・橘皮・陳皮など数種の生薬を調合したものが使われています。
これだけの薬草が入っているのですから、
お正月の飲みすぎ、食べすぎ、寒さによる体調不良なんかを、吹き飛ばしてくれますね。
せっかくですから、飲んでおいしいみりんを選びましょう。
今年は「三河みりん」にしました。
※12月に買うと、屠蘇散がついていました。
さて、お屠蘇を飲むときには、誰から・・・というのも大事なことです。
お酒の席で、お酒を注ぎまわるときには、
年少者が年長者につぐのがマナーですが、
お屠蘇は違います。
重なった杯を上から取り、年長者(家長)が年少者に注ぐのです。
これは、年長者の英知を年少者に分かち与えるという意味なのです。
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コメント
はじめまして☆子供料理教室にとても興味があります。
現在4歳児の娘がいます。新規で生徒さん募集されていませんか?
投稿: ちひちひ | 2011年1月27日 (木) 22時02分
上の方と同じで子供の料理教室にとっても興味があります。6歳の娘と4歳の息子がいます。(友人にも聞いて見たところ、私の所とは別に二組(お子さんは二名×二組の計四名)の方も子供の料理教室を探しておられました。
毎月ではなくても長期のお休み(春、夏、冬休み)だけでもレッスンしていただけたら、親が教えるのとはまた違った、楽しい経験になるかなと思っております。
宜しくお願い致します。
投稿: ERI | 2011年1月31日 (月) 22時43分
ちひちひさん、ERIさん、どうもありがとうございます。
おふたりには、メールでご連絡させていただきましたので、ご確認ください。
現在はキャンセル待ちの状態ですが、
のちのち、クラスを増やせるようになりましたら、お声がけさせていただきます。
共感してくださったこと、とてもはげみになり、うれしく感じております。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: まきすけ | 2011年2月 2日 (水) 17時08分