著書『科学でわかる お菓子の「なぜ?」』の中国語版が発売に
著書『科学でわかる お菓子の「なぜ?」』
(→詳しくはコチラでご紹介させていただいています)
の中国語版が、
台湾の出版社である 大境文化 から発売となりました。
大境文化のHPでも、紹介されています(→コチラ)。
中国で出版される場合、繁体字版と簡体字版があります。
今回は、繁体字版で翻訳されており、
主に、台湾で売られています。
見比べるとおもしろいですよ~
ねっ、全く同じでしょう?
中身も、ページ数で照らし合わせても同じ。
日本語の表現を、中国語に変換するときに、字数が少なくなるのではないかと思っていたのですが、びっくりするほど同じレイアウトのまま、文字だけ置き換えられているのです。
あまりに忠実に再現されすぎていて、すごいなあと思いました。
写真はコピーなので、画質は下がりますが、
表紙に使われている紙は、
実は翻訳本のほうがいいもが使われていたりして~笑
中国語がわからなくても、漢字ですから、日本人にはなじみがありますよね。
日本語版片手に、中国語ではどんな言葉で置き換えられているのかなと見ると、これがまた楽しいんです。
たとえば・・・
●しっとりしている→有潤澤度
●ぱさぱさしている→乾粗状態
●あっさりした甘味→爽口的甜度
●あとに引く甘味→口中甜度持久
●弾力があるやわらかさ→具有弾力的柔軟
●ソフトさが劣る→柔軟状態不佳
「あ~、なるほどね!」なーんて、
これらは、中国語の漢字の並びから、いわんとしていることがわかりますよね。
これよりも長い一文でも、中国語がわからなくたって、十分に意味が伝わってきたりして、
比べて読み始めたら、止まらなくなります!
(マニアの血がここでも騒いで)
日本の調理科学で使われている言葉が、中国語でどんな言葉に置き換えられているのかなというのも、興味のひとつでした。
「グルテン→麺素」なんかは、なるほどね~と思いました。
グルテンというのは、小麦粉と水をよく練り合わせたときにでる弾力のもとになる物質のことで、
簡単にいえば、うどんやパスタのコシは、グルテンによるものです。
ねっ、きちんと意味がわかるでしょう?
私は外国に旅行に行ったら、必ず書店に立ち寄り、長居をします。
●その土地でしか買えないような、郷土料理のレシピ本
●レストランの出しているレシピ本
●その国の食材事典
●日本でいえばオレンジページみたいな、料理雑誌
この4つは必ずチェックします!
その土地に行かないと買えないですし、
郷土料理に関しては、日本にきちんとした形で伝わっていない場合があるので、その料理の原型を知る手がかりになります。
全く語学がダメな私は、フィーリングで読むのですが・・・
台湾に行ったのは、10年前。
日本の料理本の翻訳が、多数売られていました。
私がその時代に勤めていた、辻調理師専門学校の本もあったので、もちろん買ってきましたヨ~。
日本の出版元には連絡がこないで、知らないうちに外国で翻訳版が出ていたという場合も多くて、ご本人が見つけてびっくりなんてこともあるそうですが、
今回は、柴田書店にきちんと連絡があり、契約を結んでの翻訳だったので、海賊版ではありませんよ
お値段は、460元 です。
日本円にすると、1500~2000円の間だと思います。
300ページを越える、カラーの本が、この値段というのは安いというのが、日本人感覚ですが、
台湾ではどうなんでしょう?
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コメント
すご~~い!
台湾でまきすけさんの名前がみつけられるなんて!
ワールドワイドでの活躍ですね
いつか一緒に台湾の書店に見に行かなきゃ、だね~
(そんな夢ばっかり言ってるね。。私
)
投稿: kumi | 2010年12月21日 (火) 18時20分