Poche du Reve 芦屋(ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋)~兵庫 芦屋
2009年1月にopenした
Poche du Reve 芦屋(ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋)
ブログでのアップは遅くなりましたが、open後数ヶ月に行きました。
こちらのお店には、惹かれた点があって・・・・・・。
1つめは、ご結婚されている女性がパティシエールとして持った店であること。
私自身、独身時代から食の仕事に携わって、
結婚、出産、育児を経て、仕事のスタイルも変わってきているので、
女性が自分らしく、自己表現しながら働いているというところに、
素敵だな~と勝手に共感してしまいました。
2つめは、焼き菓子に力をいれているという点。
洋菓子屋さんでの主役は、きれいにデコレーションされた生ケーキ、
そして、脇役に焼き菓子というのが、定番の光景ですが、
こちらでは、焼き菓子が、宝石のように、背の低いショーケースに並んでいるんです。
シェフパティシエールの伊東福子さんは、
フランスに語学留学中に、焼き菓子のおいしさに魅せられて、お菓子の道に進むことになったそうです。
そして、こちらのお店では、
「作りたての焼き菓子」、
つまり焼き菓子なのに「鮮度」にこだわっているそう。
焼き菓子=日持ちするというイメージだと思います。
確かに腐らないのですが、
日数が経てば、バターの油の酸化は避けられなく、油がまわったような味になってしまいます。
やはり、焼き菓子のおいしさに、バターのふくよかな香りは欠かせませんから
そのおいしさを感じてもらうために、「焼きたて」に近いものを、ということなのですね。
作り手の方のそんな想いを知ると、
買ってきた焼き菓子も、すぐに食べなくては!という気持ちになりますね。
個包装、シリカゲル入りで、2週間程度の日持ちがするよう賞味期限は書かれていますが、おうちに帰って早速いただきました。
●和三盆リングサブレ
砂糖は、ふつうの砂糖と、四国の和三盆を使用しているので、とても上品な甘味です。
アーモンドパウダー、マカデミアナッツのダイスが入っており、
ナッツの香ばしさと、マカデミアナッツの食感がgood。
ナッツって、コクや香りの主張が強いはずですが、
やさしい和三盆の味わいを邪魔することなく、
引き立て役にまわっているのがうまいなあと思いました。
●紅茶バニラサブレ
こちらも繊細な味わいでした。
バニラといえば、やさしい香りのブルボン系バニラが主流ですが、
このサブレには香りが華やかなタヒチ系バニラを使われているそうです。
ブルボン系とタヒチ系は、全然違うんですよ。
タヒチ系のほうが、ちょっとエキゾチックというか、あでやかな香りというか。
アールグレイの紅茶も、花のような華やかさがあるので、
きっとタヒチ系バニラとの相性もいいのかな、なんて勝手に想像。
先の和三盆のサブレにも、こちらのサブレにも卵は使われておらず、
アーモンドパウダーも入っているので、粉のつながりが少なく、
口の中でホロホロッと崩れるんです。
味だけでなく、その食感が、繊細さを作り出しているんですね。
このクッキーは、ホテルにご勤務時代、
ジャパンケーキショー連合会会長賞に輝いた作品と書かれていましたよ。
●ガレット
ガレット・ブルトンヌ、
バターがふんだんに使われていて大好きなので、
焼き菓子がおいしいお店だから、きっとおいしいんだろうなと期待を込めて。
砂糖は、カソナードが使われているそうです。
カソナードというのは、クレーム・ブリュレの上にキャラメリゼされる
のにも使われる、茶色っぽい砂糖で、
さとうきびの搾り汁を煮つめて、精製せずに作った粗糖だから、
コクと素朴さがあるんですよ。
雑誌でお店が紹介されていた際に、
20種類の砂糖をお菓子によって使い分けていると書かれていて驚きました。
たとえば、パウンドケーキに三温糖を使うとか。
三温糖は、フランスにはない砂糖ですが、
グラニュー糖より、しっとりと仕上がり、カラメル風のコクもあるので、
日本人はそれをうまく洋菓子に取り入れていくと、
望んだ仕上がりにできたりしますよね。
ほかに、ガレットには、はちみつ、洋酒も入っていました。
●ピスタチオサブレ
こちらには、卵が入っているので、少しかためでザクッとした歯ざわり。
同じサブレの名がついていますが、
違う食感のものをチョイスできて、よかった!
ピスタチオは、イタリア シチリア産のもの。
帰宅して、HPを見て知ったのですが、
焼きたてのマドレーヌの販売もされているそうです!
マドレーヌやフィナンシェって、ふつうは焼きたてでなく、
表面が少しやわらかくなって、生地が落ち着く翌日が食べごろ。
でも、おうちで焼いたケーキのおいしさのように、
焼きたては表面がちょっとカリッとしていて、
中はふわふわ、ほかほかのマドレーヌにも、
また別のおいしさがあるんです
というコンセプトで、売られているのです。
これって、珍しいですよね~。
前日15時まで予約しておくと、当日13時に受け取れるそうです。
知っていれば、予約して行ったのに!残念!
それと、
今回は、生ケーキは買わずに帰りましたが、
ラインナップとしては、
ショートケーキ、チーズケーキ、シュークリームの
日本の洋菓子店には欠かせない(パリのお菓子屋にはありません)
お菓子が定番として並んでいるほか、
オペラ、タルトなどもありました。
オーソドックスな印象でした。
クッキーがおいしいから、タルトもおいしいのかなあ、
こちらも次回試してみたいところです☆
Poche du Reve 芦屋(ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋)
兵庫県芦屋市公光町9-7 モントールビル101
電話:0797-32-0302
営業時間:10:30-19:00(売り切れ次第終了)
定休日:火、水曜
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コメント
こんにちは。
御無沙汰しています。
まきすけさんのブログはいつもとても楽しみです。
芦屋のお菓子屋さんも早速ウエブページも見てみました。
必ず立ち寄ってみますね。ありがとうございます。
投稿: まきko | 2010年7月11日 (日) 22時14分
神戸での仕事帰りに寄れるかな?
私はいつも、仕事帰りは急いで帰宅で、電車で阪神芦屋は素通りでしたが
なかなか更新しないブログを見てくれて、どうもありがとうございます!
投稿: まきすけ | 2010年7月14日 (水) 00時37分