Fujiya1935~大阪-Part3
まだまだ続く、Fujiya1935レポートです。
13品目:スパイシーな仔豚 アヴォカドと緑のココ、人参菜
仔豚の切り口のロゼ色絶妙な火の通し具合です。
14品目:メロンのシャーベット・赤肉メロンのスフェリカス・
ヨーグルトのソース
目玉焼き!?
ではありません(笑)( ^ω^)
その姿は遊び心。
中央の卵黄部分は「スフェリカス」といわれるもので、
人工イクラの製造法を模した料理です。
まるでイクラのように、食べると、外側の薄い膜が
プチンとはじけて、
中から、どろっとした液体が出てきます。
卵黄の外側の膜がもっとしっかりした感じと例えても
よいかもしれません。
この料理は、「調理科学」を駆使して作られたもので、
一般の調理場には存在しない、材料を用いて作られています。
赤肉メロンのピュレに、アルギン酸ナトリウムを溶かします。
それをスプーンですくって、
塩化カルシウム溶液に、沈めるのです。
メロン味で、今までには存在しなかった、
新しい食感が作りだせるのです!
これもエル・ブリで絶賛された、
世界のセレブたちを歓喜させた、驚きの料理の手法のひとつですね。
料理全体が、メロンには見えないのに、メロンの味がする!
不思議で楽しい料理です。
15品目:バニラ風味のカシスリキュールカプセル
写真だけを見ると、
「え!? これは・・・?」 といわれそうですが、
これも、前回のblogで紹介した、
液体窒素を使った、新感覚の料理です。
サービスの方に、
「すぐに口に運んで、一口で召し上がってください」
といわれました。
黒の陶器のお皿は冷えひえです。
いまにも、このカプセルが溶けてしまいそうなんです。
写真を撮っている余裕もない(のに無理やり?)。
一口で・・・というのは、
‐198℃の液体窒素によって、このカプセルは表面だけが
凍って固まっているだけで、
中はどろ~っとしているのです。
一口で食べて、口の中であふれだす風味を楽しみます。
表面と内部の温度差、食感の違いがまたおもしろい。
16品目:温かいレモンのマシュマロ、オルチャータのスープ
これで、コース料理はおしまい。最後のデザートです。
目の前で、ソースをかけてくれます。
オルチャータとは、一言でいえば、
スペインで飲まれる 球根のジュース です。
クリーム色のソースの部分が、これにあたります。
オルチャータは、
日本では知名度が低い飲料ですが、スペインでは専門店が
あるほど、一般的なんだそう。
詳しくは、こちらのHPでご覧になるとオモシロイかも(→コチラ)
カヤツリグサという植物の地下茎を絞って、
その絞り汁+水+砂糖・はちみつ などを加えるそう。
好みによって、アーモンドの粉末(これもスペインの名産)や
シナモンなどのスパイスを加えても、よく合うそう。
だから、Fujiyaでも 上にアーモンドがかかっているんですね。
そして、このように泡立たない液体を泡立てて、
その泡を持続させる または 固めるような料理の手法は、
大豆レシチンを溶かす以外に、ゼラチンを溶かしても同様にできます。
どのくらい固い泡にしたいのか、何度で提供したいのか
によって、使い分けしていきます。
この料理も、「マシュマロ」とありますが、
普通のマシュマロを想像すると違っていて、泡を食べる料理です。
食後:自家製の果実酒
ぜひ、味わっていただきたいです。
このときには、5種類お出ししてくれたのですが、
と~ってもおいしいです!
食後:水田さんのハーブティー
すっごく品数があるので、
根性がなくて、なかなかアップできませんでした(笑)
料理を楽しみたくて、
驚きの料理が出てきても、さっぱりメモしていなかったのですが、
1年も経ってからアップしてしまうと、
写真を見ても肝心なことが思い出せなかったり。
もし、食べた直後だったら、
この3倍は長く語ってしまっていたかも
思い出は、
そのときに書き留めておくと、
鮮明に思い起こせるものですから、
もっと、blogにきちんと書き留めておかなくっちゃ
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コメント
すごい、すごいっ、すごい〜っっ(≧∀≦)
こーゆー最先端なお店って東京にしかないと思ってました。
まさか大阪にあるなんて!
聞いたことない言葉がいっぱい出てきて、読んでるだけでうきうき。
根が理系な私、こーゆーの、やっぱり大好きです♪
是非近々行ってみます!
投稿: titti | 2009年9月26日 (土) 16時00分
予約取りにくいみたいだよ、お早めに!
ディナー&土曜のランチで、こういった料理のコースをしているよ。
「この料理なんだろう!?」という話題で、盛り上がれるお友達と行くと、楽しいと思います。
投稿: まきすけ | 2009年9月27日 (日) 07時21分