さらさ西陣~銭湯がカフェに!?
西陣の住宅街の一角、交通アクセスはバスのみというところで、
わざわざこのお店のためだけに、行くような場所です。
そして、その価値ありのカフェなんですよ。
昭和5年に建てられた「藤ノ森湯」という銭湯を改装した造り。
外側は銭湯の趣を残しながらも、建物の窓の下は
和製マジョリカタイルが貼りめぐらされ、独特の雰囲気♪
タイルは何パターンもあって、
どれも微妙な色合い。
マジョリカタイルとは、
明治末期~昭和初めにかけて、
日本で生産された、多彩色レリーフ・タイルのことを指します。
このタイルは、近代イギリスの装飾タイルを模倣したもので、
筆で一色ずつ数種類の色釉を載せるなど、製造に手間のかかった装飾タイルなんですって。
大正末期から昭和初期には、中国や東南アジアへの輸出が盛んになって、輸出先の嗜好に応じた意匠で特注生産も行ったそうです。
それは、このタイルを見ると、わかる気がします。
日本製といいつつも、どこか東南アジアっぽい雰囲気をかもし出しているんですよね。
それでいて、今となっては、どこか「大正モダン」を感じさせます。
そして、写真に写っている生成色の壁は、男湯と女湯を隔てていた壁を、切り崩して、オブジェ風にしているんです。
お店に入ってすぐのところは、元脱衣場で、そこはゆったりとしたソファー席。
そして、一段上がった奥が、元浴槽の場所で、テーブル&いす席。
浴槽に水を出すための配管もうま~く残してあって、
ここは番台?男湯?女湯?なんて、想像して、きょろきょろしながら、座っちゃったりして。
銭湯当時の造りを、うまく残しつつ、改造してあるから、
すっごくおもしろい!
この日は、お友達とふたりでランチをいただきました。
●タイカレー
●アボカドのサンドウィッチ
ここのお店は、建築的価値が高く、2004年に京都市の登録文化財に指定されています。
ちょっと足をのばして、のんびり過ごしたい、そう思わせる場所です。
* *
「さらさ西陣」
京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
TEL&FAX 075-432-5075
12:00~22:30
火曜定休
http://www.cafe-sarasa.com/nishijin_top.html
※マジョリカ・タイルの詳しい記述です
http://www.inax.co.jp/museum/current/030_history/000297.html
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コメント
さらさ西陣、行こうと思いつつ未だ行けてません。先生のおっしゃるとおり、それを目的に行かなくてはならないので・・・。
私は「さらさ富小路」率が高いですねぇ。落ち着けるしフードメニューが充実しているのがお気に入りです。わかりにくい場所にあるのにいつも満席!!最近は予約して行ってます。(笑)
三条商店街内にある「さらさ3」には行かれましたか?
そこはパンも焼いていてフォカッチャがたまらなく美味しいです。機会があればぜひ行ってみて下さい!!
投稿: えみな | 2007年9月10日 (月) 22時07分
さらさ富小路には足を運んだことがあります。
あのカフェで予約とは、えみなちゃん、さては常連またはマニアですね。
さらさ3は、今回一緒に行ったお友達に、その存在を聞いてはじめて知ったの。
フォカッチャがおいしいんだ~。
職場から歩ける距離だし、ぶらっとひとりで立ち寄ってみようかしら。
投稿: まきすけ | 2007年9月10日 (月) 22時39分