フォアグラのステーキ~フレンチの料理教室
本日のお料理教室もフレンチメニュー♪
●前菜~クスクスのサラダ(Taboulet)
フランスのお惣菜屋さんで、定番の「タブレ」というサラダです。
この粒々は、「クスクス」といわれる、デュラム小麦粉でできているパスタの一種です。
クスクスに水を加えて吸水させてから、蒸すと、食べられます。
これに、赤や黄色のパプリカ、玉ねぎ、セロリなどのみじん切りを混ぜ、サラダにします。
今日のタブレは、ここに、白身魚にクミンというスパイスをまぶして揚げたものを混ぜ込んで、ボリューム感を出しました。
ドレッシングであえて、レモン汁をキュッと搾ると、味が引き締まります。
仕上げに、みじん切りにしたミントを混ぜ込みます。
ミントは、タブレの特徴的な味のアクセントで、欠かせません。
出来上がったタブレを、レストラン風に小粋に盛り付けてみました。
盛り付けで、印象がずいぶん変わりますよね!
●にんじんのポタージュ(Potage puree Crecy)
フランスで、にんじんのポタージュといえば、「米」が入ります。
にんじんと一緒に生米を入れて煮込み、フードプロセッサー(ミキサー)にかけることで、
スープにとろみがつきます。
しかも、炊いた米の甘味が、にんじんのもつ甘さを引き立て、とてもいい相性なんです。
Potage puree Crecy(ポタージュ・ピュレ・クレシー)のCrecyとは、にんじんの産地からついた名前です。
今日は、カプチーノ仕立てにして、おしゃれに。
1ℓの出来上がりに、にんじんが3本も入っています。
でも、色はにんじんなんですが、味はにんじんではありません。
にんじんの風味はしますが、にんじんくささというのは一切なく、
にんじん嫌いな方もおいしく召し上がっていただけますヨ。
この日、お教室が終わってから、主人の両親にこのスープをごちそうしました。
主人の母はにんじんが苦手で、普段は口にしたところを見たことないのですが、
このスープはおいしいといって食べてくれました。
実は、にんじんが苦手ということをすっかり忘れて、
病み上がりの義父に、これはいい栄養だから喜んでもらえるだろうなと思って、すぐに実家に持って行ったのですが、
後から、「にんじん嫌いのお母さんもこのスープはおいしいといって食べました」とメールがきて、そうだった~(^^;)と思い出したのです。。。アハハ
●牛ステーキ&フォアグラのソテー マルサラ酒の風味
マルサラ酒というのは、甘味の強い酒精強化ワインです。
たっぷりのマルサラ酒を煮詰めて、バターモンテしてソースにします。
甘味のあるソースが、フォアグラによく合います。
フォアグラを食べるときには、甘口のワインを合わせたり、時にははちみつを持ってくることもあるくらい、
甘味でそのうまみが引き出されるのです。
このフォアグラは、1ポーションがパックされて、冷凍で手に入ります。
かたまりは下処理も必要だし、高価なので、家庭では扱えませんが、
1ポーションパックのものは、解凍して、塩、こしょう、小麦粉をまぶして、ソテーするだけ。
筋があったり、血管がとりきれていなかったり、少し形が悪かったりと、良品と比べれば見劣りしますが、家庭でフォアグラが出てくるなんて、すごいじゃないですか☆
おうちでのおもてなしには、十分活躍しています。
みんなが「きゃ~、フォアグラ!」と感動してくれるのをみて、にんまりの私です。
フォアグラは、焼いている間に脂が滲み出すともったいないので、
小麦粉をしっかりとまぶして、表面に壁を作ってから、
さっとソテーします。
すると、表面はカリッ、中はとろ~っととろけるおいしさ。
私は大のフォアグラ好き!
メニューリストに、フォアグラの名前を発見したら、反射的に注文せずにはいられなくなるタイプ。
* *
ちっちさんは、もう長く私の料理教室に来てくださっているのですが、
最近は料理やお菓子をおいしく写真に収めたいという気持ちが高じて、
カメラ教室に行かれています。
今日はレフ板持参で、おいしく撮るコツを、教えてもらっちゃいました~!
彼女が一眼レフで写した今日のお料理は、すっごくおいしそう~。
ちっちさんのブログに紹介されているのでみてネ↓
http://milk-milk-milk.de-blog.jp/milkbiyori/2007/07/post_2b4b.html
* *
最後に、クスクスといえば、思い出に残る料理なんです。
この小さな粒自体をクスクスという他、スムールという名前でも呼びます。
タブレのように、サラダにするほか、
米粒の感覚で、たっぷりの蒸したスムールに、羊肉やソーセージがごろごろ入ったスープカレーのようなスパイシーなスープをかけて食べる料理を「クスクス」ともいいます。
クスクスは素材そのものも指せば、料理も指すのです。
8年前、フランス パリで初めて口にしたクスクスの写真です。
ちょっとひなびた感じの写真が、月日がたったのを感じさせますね~。
パリはフランス人が、アラブ系の方をメイドさんとして雇われているので、
こういうアラブ料理がそこから持ち込まれて、パリの味として根付いています。
これは、オペラ座の近くにある、クスクス料理店で食べたときのもので、このあたりには何軒か同じようなお店がありました。
クスクスは、独自の蒸し器のようなクスクス鍋というもので作られます。
下の鍋でスープを煮込み、その蒸気で、上にセットされた蒸し器に入ったスムールが蒸し揚げられるといった仕組み。
パリから帰ってきてから、クスクスにはまり、
ちょうどその頃に調理師学校で習った、アリッサという、クスクスに添えるとうがらしペースト(写真にも写っています!)を、スパイスをブレンドして作るといった凝りようで・・・。
羊肉、鶏肉、ズッキーニ、ひよこ豆などなどを具に、作ってたっけ。
なんだか、なつかしいな~~。
また、食べたくなっちゃいました。
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コメント
わ、すんごい格好した私が載ってる…(^_^;)
このレフ板、写真を教えた方にこっそりお教えしている小技なで、内緒でお願いします(笑)
教室のあとに先生のブログを読むと教室で教えていただいたお話の復習になってとっても勉強になりました!
そして先生、写真バッチリですね〜!どんどん写真、はまってください〜♪
投稿: ちっち | 2007年8月 2日 (木) 09時17分
ちっちさん、あのポーズがプロっぽいんだよ~(笑)
レフ板の件、ごめーん。
クスクス鍋が載っているサイトがあるので、参考に見てみてね。http://mandp.hub-net.co.jp/produit_tunisien/tun_prod_couscoussier_4l.html
私が、そのお店で飾ってあるのを見たものでは、陶器製がありました。
かわいくペイントされていて、そっちのほうが雰囲気ありましたよ。
そういえば、私は、肉じゃがなどの煮物を作るときも、このクスクスのように、下で肉じゃが、上に蒸し器をセットして鯛の蒸し物などを、同時に作っています。
効率いいよな~と思ってやっていましたが、
クスクスに通じるものがあるな~と気づきました。
投稿: まきすけ | 2007年8月 2日 (木) 11時55分
はじめまして。
お料理教室で検索していたらヒットしました。
うわ~、なんておいしそうなんでしょう!!
一般のお料理教室とは違ったシステムでされていらっしゃるようですが、詳しく伺うことはできますでしょうか?
投稿: ももふく | 2007年8月 3日 (金) 16時41分
ももふくさん、こんにちは。はじめまして。
お料理教室で、私のブログがヒットするんですね。
要望があれば、大人数の料理教室もしますし、
出張で料理教室ということもたまにしておりますが、
自宅でゆったりとお料理を楽しんでいただきたいので、
自宅でする場合には、基本的には少人数制でやっております。
せっかく料理教室に行ったのに、他の人がその料理を担当していたから作り方がよくわからなかったとか、食材に触れず洗い物ばかりしていた・・・なんて、さびしいですよね?
私は料理の楽しさを伝えたいという気持ちで、ほとんど趣味の域で、お教室をしておりますので、
ももふくさんの今求めているものと合致するかわかりませんが、
メールさせていただいてよろしければ、ご連絡させていただきますね。
もう一度、コメントくだされば、表向きはメールアドレス非表示ですが、アドレスが私にわかるようにしておきますので、お願いします。
投稿: まきすけ | 2007年8月 3日 (金) 16時59分
早速のお返事をありがとうございます。
是非、メールお送りいただきますよう、お願いいたします。m(_ _)m
投稿: ももふく | 2007年8月 3日 (金) 18時23分